株式会社ヤマックス

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配送中

お疲れ様です。業務部のoです。

つい先週の事。

八幡方面へ配送。 荷物を積んで、いつも通りルートを確認して、 「よし、今日もやるか」と気持ちを整えて出発した。

国道を走っていると、歩道に立っている女性がふと視界に入った。 白いシャツに黒いパンツ、シンプルなのに妙に目を引く。 なんとなく視線を戻そうとした瞬間

その女性が、まっすぐこっちに向かって手を振ってきた。

え? いや、俺じゃないだろ。 と思って周りを見ても、他に対象になりそうな車はない。

信号で止まると、その女性が小走りで近づいてきた。 心臓が一拍遅れて跳ねる。

窓を開けると、いきなりこう言われた。

「やっぱりoさんですよね?」

……え? なんで名前知ってるの? 誰? どこで会った?

頭の中が一瞬でフル回転する。

「えっと…どこかでお会いしました?」 と聞くと、女性はニコッと笑って 「え〜覚えてないんですか?ひどいなぁ」 と、なぜかちょっと拗ねたような顔をする。

いやいやいや、待ってくれ。 本当に記憶がない。 でも、なんか妙に親しげだし、距離が近い。 声も明るいし、目が合うたびに心臓が忙しい。

「今日も配送ですか?頑張ってますね」 「この前、雨の日に大変そうだったから心配してたんですよ」 「また見かけたら声かけますね」

え、なんでそんなに俺のこと知ってるの? 雨の日のことまで? 誰? どこで見てたの?

質問しようとした瞬間、信号が青になり、 女性は手を振りながら歩道に戻っていった。

トラックを発進させながら、 「いや、なんだ今の…」 と声に出してしまった。

その後の配送はずっと落ち着かない。 荷物を降ろしても、事務所への帰り道も、 さっきの女性の笑顔が頭から離れない。

記憶にないのに、なぜか自分を知っている人。 しかも妙に親しげで、距離が近くて、 ちょっとアピってくる感じ。

心臓がずっと変なリズムを刻んでいた。

帰り道、窓に映った自分の顔を見ると、 なんかちょっと赤くて、思わずため息が出た。

「いや、こんなことある?」 と自問しながらアクセルを踏み込んだ瞬間——

目が覚めた。

なんだ。夢か