物流・倉庫コラム
番外編 物流豆知識💡段ボールの「ダンボール」は実は擬音語だった?
普段何気なく使っている「段ボール」という言葉。
実はこの名前、ボール紙を波型に折った様子が、太鼓を叩いたときの音「ダン、ダン」に似ていたことから名づけられた、、、という説があります。
海外では「corrugated box(波型の箱)」と呼ばれ、音由来ではないため、日本独自のユニークな名付け方といえますね。
そもそも段ボールはイギリス生まれ
ダンボールの原型が生まれたのは、1856年のイギリスで、エドワード・チャールズ・ヒーレイとエドワード・エリス・アレンの2名により発明されたといわれています。しかも、当初は箱を作るためではありませんでした。
波々にして湿気を吸いやすくした紙を、シルクハットの内側に貼り付けて、汗を吸収させる目的で使われていたのが最初の用途だったのです。今の「頑丈な梱包資材」というイメージとはずいぶんかけ離れた、意外なスタートだったといえます。

日本で「段ボール」と名付けたのは、たった一人の起業家
その後アメリカで箱としての利用が広まり、日本に伝わってきますが、
明治時代当時の日本ではまだ
「なまこ紙」「しわしわ紙」
といった呼び方しかありませんでした。
この状況を大きく変えたのが、後の製紙会社レンゴーの前身を創業した、
井上貞治郎
という人物です。
明治42年、日本で初めて段ボールを実業家した際に、
「段の付いたボール紙」の意味で「段ボール」
と命名したとされています。
「ボール」の正体は、実は聞き間違い?
ここで気になるのが「ボール」という響きです。ボールペンのボール?それとも球体のボール?
実はどちらでもなく、その正体は英語の「board(板)」でした。ボール紙は厚手の板紙の俗称で、明治時代、英語の「board」の末尾の音を聞き取れなかったことから、「ボール」と呼ばれるようになったのだそうです。
つまり「段ボール」は、日本語の「段」と、聴き間違えた英語「board」がミックスされて生まれた、和洋折衷の言葉だったというわけです。
まとめ【擬音語ではなく「聞き間違い」から生まれた名前】
太鼓の「ダンダン」という音が由来、という説を耳にすることもありますが、記録として残っているのは、こうした「段のついたボール(board)紙」という命名の経緯です。
普段何けなく使っている言葉ひとつにも、明治時代の起業家の工夫と、海外の言葉が耳から入ってきて変化していった、当時の空気感が刻まれているのは面白いですね。